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◆第7回桜文大賞
●桜文大賞作品
中川  章治(なかがわ  しょうじ)さん
         大阪府大阪市・三十九歳

     「亡き伯父へ」

前略

 庭の桜がふくらみ始めました。伯父さんお元気ですか。もう旅の荷物はほどきましたか。昨年末、突然の訃報には驚きました。幼い頃、父を亡くした私にとって、伯父さんは親父代りでした。阪神大震災の時、「岡山からバスを乗り継いで、6時間もかかったよ。」と笑いながら、両手にお米と水をいっぱい抱えて来てくれました。あの時、赤ん坊だった娘も今年から中学生です。几帳面だった伯父さんのことだから、早くから、出していたのでしょう。悲しみに暮れる我が家に伯父さんからの年賀状が届きました。「桜のころお祝いを持って来阪します。」そう書かれた文面に、妻共々涙が止まりませんでした。でも、おじさんのことだから、また何時間かかっても天国から来てくれますよね。好きだった芋焼酎、栓を切らずに待っています。その時、よけいなお土産は必要ないからね。伯父さんの好きだったしだれ桜を肴に飲みましよう。

草々

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